ナショナル・マリンパーク(アントン国立海洋公園)は、サムイ島の西から北西にかけて広がる大小様々の島々からなる、国立海洋保護区です。多くの島は水深が浅く、透明度が落ち着かないため、ダイビングには向きませんが、いちばん北の端に位置するコ・ワオ周辺の島々は、水深の落ち込むエッジとなっていて、良いダイブサイトになっています。ときにはエッジに沿って鯨の親子が流れてくることもあります。
火山活動でできた複雑な地形にソフトおよびハードコーラルが群生し、サムイからタオにかけて生息する魚達の絶好の産卵場所になっています。そのため、体長3cmくらいのベビーバラクーダの群れや成長に従って体の模様が変化するヤッコダイの幼魚など魚たちの成長の過程が観察できるのもこの海域の魅力になっています。直径40cmもある巨大なタコクラゲの中に黄金アジの幼魚が群れているのも良く見かける光景です。
潮向きによって透明度が大きく影響を受け、濁ることもしばしばですが、マクロ生物大好きダイバーにはオススメのポイントです。
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